予防歯科

乳歯のお手入れは、歯が生え始めたら早めに始めるのがおすすめです。歯みがきが嫌いなお子さまも多いかもしれませんが、無理のない範囲で少しずつ慣れさせていきましょう。また、この時期の指しゃぶりやおしゃぶりは自然な行為で、お子さまの心の安定にも役立っています。ただし、4歳以降も習慣が続く場合は、歯並びへの影響も考えられるため、歯科医に相談するとよいでしょう。

歯みがきの習慣づけには、お子さまの興味を引く工夫が大切です。歯ブラシを自分で選ばせたり、歌を一緒に歌ったりするのもおすすめです。また、お子さまの成長に合わせて、歯ブラシの大きさや柄の形状も見直していきましょう。歯並びが気になり始める時期でもあるので、歯科医による定期的なチェックを忘れないようにしましょう。

6歳頃に生え始める奥歯、「6歳臼歯」は、虫歯になりやすい歯でもあります。生え始めのタイミングを見逃さないよう、定期的な歯科検診を受けましょう。また、歯並びにも注意が必要な時期です。歯が生え変わる過程で、一時的に隙間ができることもありますが、その隙間も含めてしっかりと磨くことを忘れないようにしましょう。

永久歯が生えそろい、親知らずが気になり始める時期です。歯と顎の位置関係に注意しながら、親知らずの様子を定期的に確認しましょう。また、自分でしっかりと歯みがきができるようになったら、次は口腔ケアの知識を深めることが大切です。また思春期特有の悩みとして、歯ぐきのトラブルや顎の痛みを感じることもあるかもしれません。お口の中で気になることがあれば、早めに歯科医に相談するようにしてください。

20代、30代は、歯周病に要注意の時期です。疲れているときに歯を磨くと、歯ぐきから血が出ることはありませんか？それは歯周病のサインかもしれません。歯周病は口臭の原因にもなるので、お口の健康チェックを怠らないようにしましょう。たばこを吸う方や不規則な生活を送っている方は、生活習慣の見直しもおすすめです。また、結婚や出産を控えている方は、妊娠前に一度歯科検診を受けるようにしましょう。

40代以降は、歯の黄ばみや着色、歯肉の退縮などの審美的な問題が気になり始める年代です。ホワイトニングやデンタルエステの活用により、美しい口元を維持することができます。また、この時期の口腔ケアへの意識と行動が、その後の歯の維持に大きく影響します。定期的な歯科検診とプロフェッショナルケアを受けることで、歯周病の進行を予防し、自分の歯を長く保つことにつながります。

60歳を過ぎると、残存歯数や補綴物の状態が生活の質に直結します。咀嚼機能の低下は、栄養バランスの悪化や全身の健康状態に影響を及ぼすため、定期的な歯科検診とメンテナンスが欠かせません。80歳で20本以上の歯を維持することを目標に、自分に合ったオーラルケア用品の使用や、必要に応じた補綴治療を行うことが大切です。